bio?non-bio?イギリスの洗濯用洗剤についてのまとめ

 

イギリスで洗濯用洗剤(laundry detergent)を買う時、予備知識なしに店に行くとbioとnon-bioの表示があって戸惑います。bioを辞書で検索しても「生物」とか出てきて混乱したり。
要は酵素入りかそうじゃないかなのですが、何がどう違うのかが分かりにくいです。

 

イギリス人でも、「non-bioは赤ちゃんOK=肌に優しくてbioは肌に悪い」位の認識だけの人も多い様で、ネットの掲示板で質問がありました。
その回答が為になるしイギリス人のネット会話を見るのも面白かったので簡単に訳してみました。
一番下にまとめを書いたので、結果だけ知りたい人は一気に下までどうぞ。

“Bio vs non bio?”

 

「ちょっと恥ずかしい質問なんだけど…この2つは何が違うの?
non-bioの粉末洗剤が敏感肌にベターなのは知ってるけど、bioの方がよく洗えるの?
どっちの方が洗濯機にいいとかある?」

 

bioは酵素(enzymes)が入ってて、食べ物のシミの分解を助けるのよ。私はいつもbioの粉末を使っているけど、とても効果的よ。低温設定&non-bioの洗剤(特に液体ね)の組み合わせは洗濯機内にぬめりを構築しやすいと思うわ。
以前は液体洗剤を使っていたんだけど、洗濯物に洗濯機のドラムからのシミが沢山ついている事に気付いたの。粉末にしてからはかなり減ったわ。」

 

「bioの方が確実によく洗えるわよ。
でもシルクとウールには気を付けて。酵素が生地を「食べて」しまうから。
「non-bioの方が肌に優しい」なんて迷信。肌に悪いのは香料とかその他の原料よ。もし疑わしいと思うならecoブランドを使ってすすぎを追加でやればいいわ。」

 

「私はいつもnon-bioを使うわ、上にもあるようにbioは服に穴を開けるから。ほんの少し服が綺麗になるための代償としては高すぎる。」

 

「えー、迷信だったなんて知らなかった。誰か敏感肌に良くて服も綺麗に洗える、良い感じの洗剤のお勧めはある?ハイハイして、blw中の、すっごく汚れる赤ちゃんがいるのよ!」
※blw = Baby-led weaning: 赤ちゃん主導の離乳食で、食べ物で遊ばせるので凄い事になるようです笑

 

「Bioがダメにするのはタンパク質ベースのウールとシルクだけよ。他のは大丈夫。
粉末洗剤は(殆どのnon-bioでさえ)弱い漂白剤が入っているから一番綺麗になるわよ。だから私は殆どの洗濯で粉末を使うの、白物と明るい色物は全て。濃い色物には液体を使っているけど、どうせこの色ならシミは良く見えないしね。私はどっちもpersilのを使ってる。赤ちゃんと幼児がいるけど、persilは殆ど処理してくれるわよ!」

※pesil = 洗剤ブランド

 

「全然迷信なんかじゃないわよ。私は他のアレルギーはないけど、bioの洗剤を使った時だけ酷く痒い発疹が出るの。
お医者さんもとてもよくある事だって言ってたわ。」

 

「私はbioを使った後本当に酷い発疹が出たわ。酷過ぎて仕事から家に帰された位!
それ以来使ってない。いつもnon-bioを使ってるけど私は大丈夫だし、DCも大丈夫。
fairyのnon-bioがいいわよ、たまにセールもしてるし。」

※DCが何か分からないんですが、DD(愛娘)の打ち間違い?
※fairy = 洗剤ブランド

 

Bioを撥水コーティングの生地に使っちゃだめよ。Bio洗剤の酵素はDWRの層と結びついて剥がしちゃったりダメにしちゃったりするのよ。ゴアテックスは大丈夫だけど。
私達は昔何年もnon-bioを使っていたけど、洗濯機も臭くなったりしてないし他の問題もなかったわよ。
ここ何年かはウールとかも含めてBioを使ってるけど、何の問題もなし!でも安いし、色物用洗剤や低温洗濯の選択肢があって気に入ってるわ。」

 

「私は3人目の息子に洗えるおむつを買った時にbioを使い始めたの、布おむつのサイトのアドバイスを参考に。
そこではbioが勧めてあって(汚いおむつを考えれば納得よね)、bio洗剤は20年前のものとはだいぶ変わっているとあったわ。
要は酵素が洗濯後に残らなければいいわけで、最近の洗剤はその点で良くなってるって。ただし、製造元の勧める使用量は必要な量より多いらしいわ。私は書いてある量の2/3だけ使ってる。
服はnon-bioより綺麗になるし、家族は誰も肌に異変ないわよ。(ちなみにうちには軽い湿疹や乾癬持ちの家族もいるのよ。)」

 

「ここ洗剤に凄く詳しい人が沢山!」

 

原文:“Bio vs non bio?” – mumsnet.com
(一部省略しています)

 

要点のまとめ

Bio

良い点

  • 汚れが良く落ちる
  • 低温での洗濯でも効果が出やすい

注意点

  • 敏感肌の人は酷い湿疹などが出る場合も
  • ウールやシルクなど、動物性の生地は酵素が分解して穴が開いたりしてしまうので使わない
  • 撥水コートのしてある生地をダメにしてしまうので使わない(ゴアテックスは大丈夫らしい)

 

Non-bio

良い点

  • Bioで発疹が出てしまう人でも問題なく使える
  • 赤ちゃんがある程度の年齢になるまではnon-bioを使う事で肌トラブルの可能性を減らせる

注意点

  • Bioよりも汚れ落ちが悪い
  • 特に液体洗剤だと洗濯機内にぬめりがたまってしまう可能性も?(私は1年半non-bioの液体を使い続けていますが、定期的にsoda crystalsを回しているおかげか臭いや汚れが気になった事はありません。)

 

その他

粉末推奨派が沢山
私は粉末をこぼしてしまうのが怖くて液体派なんですが、ちょっと粉末に興味が沸きました。

 

Bioが肌に悪い、というのはすすぎが甘くて酵素が残ってしまう事によるもの
イギリスの洗濯機はとても性能が悪く、私の家でもパッケージの量より少ない洗剤量にしてるのにたまに終了後に泡がドアの淵などに残っていたりして、すすぎ直したりしています。
(するとまた水が泡々に…残り過ぎです)

洗剤自体も進化しているし、洗濯機もまぁまぁ進歩しているし、昔に比べたらbioを使いやすい環境にあるのかもしれませんね。

私も今度使ってみようかな…

 

そもそも日本の洗剤って酵素普通に入ってる…
これはやはり洗濯機の性能なんでしょうか、聞きませんよね、酵素入りが肌に悪いって。
先日実家に帰った時に、約30分、しかも常温の水で洋服が綺麗になって感動しました。

 

そのうちイギリスの洗濯機事情についてもまとめようと思います。

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